2026年4月21日(火)、地域活性化勉強会&交流会を開催しました。新年度がスタートした4月、狭山市産業労働センターにて2026年度初めての開催となりました。
今回の登壇者は、新狭山北口商店会の会長であり、多方面で精力的に活動されている田口博章さんです。
商店街の歴史から、今や全国的にも注目される「シンサヤママーケット」の裏側、そして未来への展望まで、情熱あふれるお話を、当日の熱量そのままにお届けします。
Part 2では、全国からも注目を集める「シンサヤママーケット」がどのように生まれ、街をどう変えてきたのか。そして田口さんが描く新狭山の未来像についてお話しいただきました。

地域活性化勉強会&交流会とは

田口さん
「その中で取り組んでいるのがシンサヤママーケットです。令和2年に埼玉県のNEXT商店街プロジェクト事業という補助事業から始まりました。最初の頃は、行政がそこまで一生懸命やるとは思わず半信半疑でしたが、当時の担当者の熱意に動かされ計画を立てました。」
「新狭山は新しくできた街なので、伝統文化がありません。神社でお祭りをやるような風景に憧れていましたが、神社もないし何もできない。そこでひらめいたのがイギリス、ロンドンのマーケットでした。ちょっとおしゃれな感じのマーケットを新狭山でやりたい。銀座の歩行者天国で家族連れが楽しんでいる、あの風景を作りたいと考えたのです。」
「マーケットは毎月第2日曜日の10時から15時、夏場は『シンサヤママーケット ナイトマーケット』として土曜日の夕方に開催しており、今年11月で50回目を迎えます。目指すのは地域に対する愛着の醸成です。新狭山をダサいと思っていた人が、マーケットがあるだけで商店街を好きだと感じてもらえるようにしたい。買い物を通じてコミュニケーションの場を作りたいのです。食品スーパーで買い物するだけではなく、話し、座り、写真を撮る。それが地域の日常になることを目指しています。」

「ここでは日常では味わえない、ちょっと豊かな生活の場を提供したいと考えています。例えば手作りの木の椅子が一脚1万5,000円で売れるといった、路上では考えられないような消費行動が起きています。また、音楽、特にスティールパンのような和やかな音がこの場には非常に合います。」
「この活動の変化として、空き店舗に続々と新規出店がありました。クラフトビール、自転車屋、お蕎麦屋、ラーメン屋など、こだわりのあるお店が入り、今は空きスペースがほぼ埋まっている状態です。若い人たちがチャレンジする土壌になり、高齢の商店会員もそれを嬉しく思っています。」
「運営のために『新狭山クラブ』という任意団体を作りました。商店会が主催するのではなく、地域の方々を巻き込むためです。事務局には謝金をお支払いし、ボランティアだけに頼らず持続可能な組織として運営しています。」

田口さん
「新狭山は世帯数が増えており、年齢層も若いです。その方々から聞くと、とにかく新狭山は食べるところがないという声が非常に大きく聞こえます。ですから、これからの新狭山北口商店街は『飲食の街』を目指します。店舗だけではなく路上でのマーケットも商店会の一部だという形を目指していきたい。」
「同時に、これから私が目指しているのは障害者に優しい商店会です。今、就労継続支援B型事業所を開所する準備を進めています。障害者の方々も気軽に来られて、気軽に働ける、そんな優しい街にしていきたい。これが次の段階として考えていることです。」
「私の原点は、2000年に狭山青年会議所でやった『ふれあいフェスタ2000』です。入間川の河川敷で行い、3万5,000人もの方々に来ていただきました。ペットボトル3万本で巨大迷路を作ったり、熱気球を飛ばしたり、子供たちが喜ぶ姿を見て大きな自信になりました。今も行政と二人三脚で動いているのは、当時のノウハウがあるからです。商店街活動は、物を売って買ってもらう間柄ではなく、みんなで友達になろうという地域ぐるみの街づくりなのです。」