2026年9月15日(火)、「歴史的拠点を再生させたリーダーから学ぶコミュニティの極意」をテーマに、地域活性化勉強会&交流会を開催しました。
今回の登壇者は、埼玉りそな銀行狭山支店の元副支店長で、現在は川越の「りそな コエドテラス」で館長兼コミュニティリーダーを務める森 直人さん(現 埼玉りそな銀行武蔵藤沢支店長)です。
築100年を超える歴史的な銀行建築を“共創”の拠点として再生させた取り組みや、350名を超える会員が集うコワーキングスペースの運営、そして銀行員として「人と人をつなぐ」ことを大切にしてきた森さんが現場で実感している、コミュニティづくりの極意についてお話を伺いました。
最後のPart 4では、森さんが施設運営の現場で感じてきた「コミュニティ運営の極意」と、質疑応答の様子をお届けします。
地域活性化勉強会&交流会とは

森さん
ここからは、施設の運営上で私が感じていることやコミュニティの極意をお伝えします。まず、施設を運営して生まれている付加価値とは「関係性」であると考えております。
また来たい、また会う。そうした深い関係になることが、どんなステークホルダーでも必要なのかなと思っております。
そして、主体的にやりたい意思のある方にその場を活用して担っていただくこと。それが最終的には持続的な肝になります。
単一で自分一人でできないことを一緒に実現する、それが共創だと考えております。
森さん
何が足りないかではなく、「何を掛け合わせられるか」。これも実体験として持っています。
我々のシェアキッチンは夜の集客が難しかったのですが、川越の人力車さんのコンテンツと掛け合わせて体験をセットにして販売することを支援したところ、予約が多く入りました。
あるものとあるものを掛け合わせるだけで、全然価値が変わってきます。
また、メンバー間の雑談などで「こういうのやりたいよね」と面白がって持ち上がった企画は、受動的なものと違って結構長く続くものです。
そして、最初から利益だけを求めすぎると続きません。最初はリソースを持ち寄って無償でやる「道徳心」や「大義」「オープンマインド」が非常に重要なのだと思いました。
森さん
コワーキング事業では会員が集まらないのではないかと不安に駆られましたが、少し視野を広げれば、コミュニティを求める人は多いという実感があります。
イベントをやるときは集客人数にとらわれがちです。
ただ、共創が目的だと考えたときには、出会ってもらう人の数や、「この人となら面白いことが生まれそうだな」というマッチングの数や中身を大切にすると、イベント開催が目的とならず、あくまで共創を作るために動けるのかなと思っております。

森さん
ないものではなく、あるものをよく見ることも重要です。うちの施設の前で新郎新婦が写真を撮っているのを見て、ブライダル事業を支援するコンサルティングが施設としてできないかと検討を進めております。
目の前の人の動きを見ると、ヒントはそこにあると感じます。
我々はホームページに活動を公開しており、「社会的インパクト指標」を取り入れ、地域が満足しているか、起業の数が増えているかといった数字を追いながら運営しております。
うちの施設の強みは、いろんな商材をテストしてほしいという「テストマーケティング機能」と、「伴走支援と共創」です。
現在、私自ら館長としてインスタグラムのコンテンツを作って一生懸命頑張っておりますので、フォローしていただけると幸いでございます。
お付き合いいただきましてどうもありがとうございました!

森さん
毎年6月に年1回開催している、6日間のプログラムです。
前半の3日間はお店のコンセプトや商圏分析といった座学を行い、後半は実際に2日間出店して、売上から経費を引いて利益が出るかどうかを実体験していただきます。
定員は8名(前回は10名が参加)で、お店を出すのが夢だったという未経験の方から、すでに出店が決まっている方まで、様々なフェーズの方にご参加いただいております。


銀行の枠を超え、築100年を超える歴史的建築を“共創”の拠点へと再生させてきた森さん。「何が足りないか」ではなく「何を掛け合わせられるか」、そして集客の数よりも出会いとつながりの中身を大切にするというお話は、狭山で活動する皆さまにとっても多くのヒントになったのではないでしょうか。
講演後の交流会も非常に盛り上がり、地域の枠を超えた新たなつながりが生まれる貴重な時間となりました。
これからも、埼玉県内や狭山市の起業家とともに地域活性化勉強会&交流会を開催していきます。その他にも、セミナーやネットワーキングイベントなど、さまざまなイベントを開催していますので、ぜひ狭山市産業労働センターのホームページをチェックしてください!
次回の開催もどうぞお楽しみに!一緒に埼玉県・狭山市を盛り上げていきましょう!