2026年6月16日(火)、地域活性化勉強会&交流会を開催しました。
今回の登壇者は、川越で空き家を再生し、温かな賑わいを生み出している株式会社80% 代表取締役の荒木 牧人さんです。
100%全力で頑張りすぎず「80%の力加減」でしなやかに街を楽しむという独自のスタイルや、身近に眠る「街の宝物」の再発見、そして川越・旧大工町で実践してきたエリアリノベーションの事例まで。情熱あふれるお話を、当日の熱量そのままにレポートします。
最後のPart 3では、築100年超の旧「鈴木薬局」を再生したパン屋「炉炉(ロロ)」の最新プロジェクトと、地域で挑戦したい人を支える「応援団」としての株式会社80%の哲学についてお届けします。
地域活性化勉強会&交流会とは
荒木さん
そして今年2026年4月、新たなプロジェクトが結実しました。川越市都市景観課からのご紹介で、100年以上の歴史を持つ旧「鈴木薬局」の継承プロジェクトです。相続されたご子息達が「貴重な建物だが使い道がわからない」と悩んでおられた物件です。
手前の母屋をパン屋に、奥の増築棟をシェアスペースとして再生しました。パン屋「炉炉(ロロ)」の店長となった村松さんは、老舗「浅野屋」の取締役まで務めた実力派ですが、「自分の理想のパン屋を持ちたい」と3年間物件を探し続けていた方でした。物件を見た瞬間、彼は歓喜で震えていました。
能登半島地震の事例を踏まえ、古い木造建物の道路側倒壊を防ぐため、私たちが構造計算を行い建物内に頑丈な鉄骨フレームを組み込む耐震補強を実施しました。さらに、村松さんと私自身でホームセンターからグラスウール断熱材を購入し、天井裏(小屋裏)一面に隙間なく敷き詰めるDIY断熱工事を行いました。これにより夏場の猛暑や冬の冷え込みを抑え、2階のイートインスペースを快適な空間に仕上げました。
一個350円の焼きたてパンは即座に評判となり、連日行列ができる大人気店となっています。「毒薬」と書かれていた旧調剤室の棚など、歴史的文脈を残した店舗デザインは、地域のお年寄りから若者まで愛される空間となっています。
荒木さん
私たち株式会社80%は、最初はプレイヤーとして始まりましたが、今では「地域で挑戦したい人を全力で支える応援団」へと変化しています。「動く、楽しむ、確認する、リノベーションする、愛を込めてお金に厳しく」。お金の面については諸葛孔明のように厳しい不動産のプロ(松ヶ角)が徹底的に事業性を検証します。完璧を目指さず、頑張りすぎない「ちょっといい毎日」を街に増やしていくこと。これが私たちの哲学です。

頑張りすぎない「80%の力加減」で、その人にしか出せない情熱やストーリーに寄り添いながら、街に新しい場を生み出していく。荒木さんのお話から、狭山の中にもまだ見ぬ「街の宝物」がたくさん眠っていることに気づかされました。
今回は交流会からスタートするという新しい試みでしたが、参加者同士の自己紹介をきっかけに会話が広がり、地域の枠を超えた新たなつながりが生まれる貴重な時間となりました。
これからも、埼玉県内の各地域の起業家とともに地域活性化勉強会&交流会を開催していきます。その他にも、セミナーやネットワーキングイベントなど、さまざまなイベントを開催していますので、ぜひ狭山市産業労働センターのホームページをチェックしてください!



次回の開催もどうぞお楽しみに! 一緒に埼玉県・狭山市を盛り上げていきましょう!