2026年3月26日(木)、熊谷「しろくまビルヂング」に学ぶ!空き家を地域のチャンスに変える方法 地域活性化勉強会&交流会を開催しました。
今回のゲストは、埼玉県北部・熊谷市を中心に遊休不動産の利活用で圧倒的な実績を上げている、合同会社ハクワークス 代表の白田和裕さんです。
一級建築士としてのプロフェッショナルな視点と、「三度の飯より古い建物が好き」という純粋な情熱を武器に、次々と街に新しい風景を生み出している白田さん。狭山市周辺の皆様にとっても、非常に刺激的で実戦的なヒントが詰まった時間となりました。その熱狂の様子をお伝えします!
Part 2では、「思いと算盤」を両立させる熊谷での具体的なビジネスモデルについてお話しいただきました。

地域活性化勉強会&交流会とは
白田さん
私の活動の転機となったのは、2017年の「リノベーションスクール草加」への参加でした。そこで手がけたのが、築52年の風呂なしアパート「八幡荘」です。駅から徒歩5分ですが、神社の参道の奥にある非常に分かりにくい立地でした。
私たちはここを「美味しいをきっかけとした街のダイニングキッチン」というコンセプトで再生させました。名付けて「アオイエ」。
ここで「タッパー持参」の料理教室やスパイスカレー部、47都道府県の食を楽しむ会などを企画しました。すると、これまで街に愛着を持てずにいた新住民や、子育てに悩むお母さんたちが集まり、家族機能をコミュニティで補えるような居場所になったのです。この「乾杯のできる暮らし」の豊かさを熊谷に持ち帰りたい、それが私の今の原動力になっています。

白田さん
熊谷では、より「算盤(そろばん)」の部分、つまりビジネスとしての継続性を重視しています。
白田さん
私の施設を飛び出して開業届を出した人は26人、完全に独立した人は11人にのぼります。
集客はほぼInstagram広告のみです。月5,000円程度の予算で、半径10km圏内の興味ある層へピンポイントにアプローチします。内覧で想いを共有し、その後は信頼ベースの「無人システム」で運営。お金をポストに入れるようなアナログな形ですが、トラブルはほとんどありません。
どの世界もマーケティングです。誰の困りごとに対してどんな価値を提供できるか。私は建築士として空き家という歯車を動かし、新しい挑戦をする方のバックアップをしていきたい。自分の子供たちが、将来「東京だけでなく、熊谷も選択肢にある」と思えるような、面白い街のバトンを渡していくことが私の理想です。