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入間アミーゴで障害のあるアーティストの作品展示 学生が作家を取材

(左から)瀬川あさひさん、村上大空さん

(左から)瀬川あさひさん、村上大空さん

 広汎性発達障害、知的障害と向き合いながら動物を描き続ける柴崎優翔さんの作品が現在、入間市文化創造アトリエ「アミーゴ」(入間市仏子)エントランスで展示されている。主催は「埼玉県障害者アートフェスティバル実行委員会」。

柴崎優翔さん親子

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 同展示は、県内でホテルや公共施設などで障害者アートを展示する「障害者アート魅力発信事業」の一環。作家は実行委員会が共催する「障害者アート企画展」の出展者から毎年数人を選出しており、今回は8人が新たに選ばれた。

 埼玉大学、東京家政大学、埼玉学園大学、武蔵野美術大学の4つの協力大学の学生が作家を取材しながら展示作品を選び、紹介文作成も担当。「アートを切り口に、子どもの頃から障害への理解を進められたら」という思いから、将来、教育に関わることを考えている学生たちに声をかけて取り組みが始まったという。

 柴崎さんを取材した東京家政大学家政学部造形表現学科の村上大空さんと瀬川あさひさんは、同大の押元信幸教授に声をかけられ参加。「知的な障害のある同世代と話す経験はなかったので新鮮だった」と口をそろえる。

 今回は「ミニブタ」「チリ―フラミンゴ」「クジャク」の3つのデジタルアート作品を展示。村上さんは「背景色とのコントラストが印象的。デジタルアートは拡大して細かく描き込めるのが良いところだが、全体のバランスを見ながら描き込むのが難しい。柴崎さんにはどんな風に見えているのだろうと気になった。子ども用お絵描きアプリで指を使って描くことにも驚いたし、創作中の集中力が素晴らしかった」と印象を振り返る。

 柴崎さん親子も今回の機会は刺激になったという。母親は「学生たちの質問は自分になかった視点からのものも多く、興味深かったし勉強になった」と振り返る。柴崎さんは「色使いや普段どうやって描いているかなど質問があった。普段、同世代の女性と話す機会が少ないので緊張した」と言い、「作品をたくさんの人に見てもらいたいし、展示会場が昨秋見たドラマの撮影場所であることもうれしい」とも。

 瀬川さんは「柴崎さんのお母さんの話を聞いて、障害のある人が社会でどう生きていくかを考える視野が広がった」と話し、「同じ美術を学ぶ者として表現方法も勉強になった。展示を見たことをきっかけに、障害のある方のアート作品に興味を持ったり、社会で支え合って共に成長することを考えたりしてもらえたら」と思いを込める。

 開館時間は8時20分~22時30分。柴崎さんの展示は9月末ごろまで。作品は、埼玉県の「障害者アートオンライン美術館」でも閲覧できる。

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