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狭山のリサイクル業者、家業ヒントに絵本「あめのにおい」出版

絵本を持つ奥富さん

絵本を持つ奥富さん

 狭山市で100年以上にわたり古紙リサイクル事業を営む奥富興産(狭山市下広瀬)専務の奥富宏幸さんが7月7日、オリジナル絵本「あめのにおい」を出版した。

絵本「あめのにおい」の表紙

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 「あめのにおい」は、一枚の紙くずと出合った少年が、小さな命との出来事を通して、自分と世界とのつながりに気づいていく物語。奥富さんが企画、編集し、インクルーシブ絵本作家の「しょうじ あいか」さん(北海道在住)が文、障害児の母でイラストレーターの「のだそのえ」さん(山形県在住)が絵を、それぞれ担当した。

 奥富さんは狭山市で生まれ育ち、大学卒業後は企業などを支援するコンサル業界に従事し、6年前から家業を継いだ。主に、不要になった紙を資源として循環させる事業だが、デジタル化や生成AIの普及による効率や正解を求める風潮が強まる中、「人や自然、自分とは異なる価値観に思いを巡らせる機会が減っているのではないか」と考えてきたという。

 そうした中、資源循環として扱う古紙と本に着目。「人と人、人と自然、人と社会をつなぐ想像力を循環させるのが本ではないか」と考え、同社の社会貢献活動の一つとしてプロジェクト「hontono(ホントノ)」 を立ち上げた。hontonoには、「本との」「本当の」という意味を込め、子どもや大人を交えたワークショップ、テーマ選書、本の交換会、読書会などに取り組んでいる。

 奥富さんは、絵本の出版は「活動を見える形にする第1弾」と話す。NPO法人「絵本屋だっこ」(北海道札幌市)を介して、しょうじさん、のださんと知り合い、文章や絵、編集について意見交換しながら準備を進めてきた。奥富さんは「雨の日の匂いや音、水たまり、小さな生き物たちとの出会いを通して、『見えないつながり』を感じてほしいという思いを込めた」と言い、「紙に込めた願いを次世代へつなぐ新たな取り組みにしていきたい」と話す。

 仕様はA4判、28ページ。価格は1,320円。Amazonで販売。

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