狭山の自然や風景写真を展示する「堀兼公民館写真展示会」が現在、堀兼公民館(狭山市堀兼)で開催されている。主催は堀兼写友会。
アマチュアカメラマンの中田健治さんが声をかけ、1993(平成5)年に設立した同会。毎月第3日曜、同館で勉強会を行っており、作品展は約20年前に始めた。設立メンバーの藤田宏さんは「たまたま書類を取りに立ち寄った人にも作品を見て心豊かになってもらえたらと考えたのがきっかけ」と話す。
展示作品は12点。同地域の動植物や自然を捉えた作品や、過去に撮影された思い出の写真が並ぶ。豊泉章治さんは、同館文化祭での展示を見て会員になった一人。藤田さんの熱心な説明を聞き、「自分も上手になれるかも」と入会を決めたという。今回は、自宅近くを歩いている時にスマートフォンで撮影した夕焼けの写真を出品。「農地を覆うビニールに夕日が反射して、まるで水面のように見えた。空には不思議な弧を描く雲があって、これは今しか撮れないと思い、とっさに撮影した」と声を弾ませる。
政田安弘さん・敬子さんは、同会に夫婦で参加する。安弘さんは「定年退職して手持ち無沙汰になっていた頃、智光山(ちこうざん)公園のバラ園で藤田さんに偶然出会って」ときっかけを振り返る。同展では、夫婦で数年前に撮影した不老川の風景を展示。安弘さんが撮影した満開の桜の木は現在、防波堤の工事により切り倒されてなくなったという。安弘さんは「地域の風景を記録した一枚になった」と感慨を込めて話していた。
その他、2年前に入会した最高齢91歳の桜井晶さんが以前、開園と同時に駆け込んで撮影した「六義園(りくぎえん)の枝垂れ桜」や、菅沼千恵さんが競走馬のユニークな表情を捉えた作品「大馬苦笑(だいばくしょう)」、豊泉正人さんが過去に子どもの運動会で撮影した「16年前の堀中組体操」、撮影会での写真などが展示されている。所沢市から来た20代女性2人組は「近くの農園でいちご狩りをしてきて、バスが来るまでの雨宿りに立ち寄った。組み体操の写真を見て懐かしい気持ちになった」と話していた。
豊泉章治さんは「同地域で見られるふとした日常や自然の美しい瞬間、懐かしい写真などを通じて、地域の良さを改めて感じてもらえたら」と話す。
開館時間は、日曜・月曜=9時~17時、火曜~土曜=9時~22時。今月19日まで(4月6日は休館)。