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狭山市立博物館で「お菓子今昔物語」 常設展と連動したクイズラリーも

担当学芸員の梶浦さん

担当学芸員の梶浦さん

 狭山市立博物館(狭山市稲荷山1、TEL 04-2955-3804)で3月20日から、春期企画展「-ものづくりの街さやま-お菓子今昔物語」が開催される。

飴を使った工芸菓子の展示一例

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 同展は「ものづくりの街さやま」をテーマにしたシリーズ展示の一環 。市内には明治期から和菓子店が点在し、昭和期にはロッテなどの工場が進出し、現在も芥川製菓などの工場が稼働している 。同館では以前から菓子をテーマにした企画を構想しており、担当学芸員の梶浦さくらさんが昨年5月に北海道旭川市で開催された菓子博覧会を視察したのを機に、狭山市や近隣地域の菓子文化を深掘りする同展の企画を本格始動させた 。

 展示では、市内の老舗菓子店の歩みをパネルや実物資料で紹介する。かつて入間川七夕通り商店街(旧入間川商店街)にあった「つるや」のほか、「亀屋本店」「田丸屋菓子店」「かにや」の4店を取り上げる。店主や親族へのインタビューに基づき、当時の提供写真や菓子の木型を展示し、地域の菓子文化をたどる。

 大手菓子メーカーとの関わりでは、ロッテの「コアラのマーチ」や初代ミルクチョコレートのパッケージなどの懐かしい資料を並べる。川越の「くらづくり本舗」が菓子博覧会に出品した工芸菓子や、埼玉県洋菓子協会の作品など、通常は目にする機会の少ない造形作品も展示する。

 古代の天然甘味料「甘葛煎(あまづらせん)」に関する展示も行う。甘葛煎は(夏蔦)ナツヅタの樹液を煮詰めて作るもので、同館では稲荷山のナツヅタ38キロから約1リットルの樹液を採取し、約200ミリリットルまで煮詰める工程を再現した。試食した梶浦さんは「蜂蜜よりさっぱりとした、上品な甘さだった」と振り返る。館内の「稲荷山カフェ コメと茶」では、甘葛煎の成分分析に基づいて再現したシロップを使ったメニュー・古代シリーズ「ワッフル」(650円)、「削り氷」(500円)を会期中に提供する。

 会期中、2階中央フロアでは「チョコレート・ココアの幸せな未来」と題したSDGs学習コーナーを設置。カカオ豆の生産現場からチョコレートができるまでをアニメーションで紹介し、ワークシートの回答者に参加賞を進呈する。

 関連イベントとして、4月3日にはロッテによる「手作りガム体験教室」を開催(往復はがきによる事前申込制で、3月14日必着)。4月25日~5月6日は江崎グリコが協力し、クイズ正解者に「クリエイターズグリコ」のおまけを進呈するクイズラリーも行う。

 梶浦さんは「クイズは展示をよく見れば答えが分かる内容にしている。常設展にある狭山の歴史からも出題しているので、クイズをきっかけに菓子の歴史や地域の食文化を楽しみながら深く知ってほしい」と呼びかける。

 開館時間は9時~17時(入館は16時30分まで)。月曜休館(祝日の場合は開館)。入館料は、一般=400円、高校・大学生=300円、中学生以下無料。5月17日まで。

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