
埼玉県のうどん文化に関する書籍「どうだ!埼玉うどん伝説」が出版されて3ヶ月が経過した。
掲載されている狭山市内のうどん店「三丁目の手打うどん」のカレーうどん
著者で「埼玉を『日本一』のうどん県にする会」会長の永谷晶久さんは、入間市に住み、入間市役所主催イベントにボランティアスタッフとして参加する中で町おこしを意識するようになり、埼玉に根付くうどん文化を情報発信することで地元を盛り上げたいと活動を始めたという。
埼玉県のうどん生産量は香川県に次ぐ全国第2位であり、また本州有数の小麦生産県でもある。
永谷さんによると、埼玉県には、ワシワシとした麺とつけ汁スタイルの「武蔵野うどん」を始め、「加須うどん」「熊谷うどん」「すったて(主に川島町)」「煮ぼうとう(主に深谷市)」「川幅うどん(主に鴻巣市)」「一本うどん(主に羽生市)」「藤うどん(主に春日部市)」「鳩ヶ谷ソース焼きうどん」「おっきりこみ(主に秩父郡)」「ずりあげうどん(主に秩父郡)」「あずきすくい(主に秩父村)」など、各地域に特徴あるうどん文化があるという。
同書は、埼玉県内44店舗、県外5店舗の合計49店舗を掲載している。狭山市内のうどん店では「三丁目の手打うどん」(狭山市水野)が掲載されているほか、「うどん家 一(かず)」(所沢市小手指町)、「うどきち」(所沢市和ケ原)、「古久や(こくや)」(飯能市八幡)、「手打うどん つきじ」(入間市宮前町)などが掲載されている。
永谷さんは、「長らくうどん生産量全国2位とされてきた埼玉県のうどんについて、公的データだけでなく、県内の大手製麺会社や東京大学うどん部の協力による独自調査データも収録し、最新のうどん事情を明らかにしている。地元ならではのうどん文化を深掘り、その魅力や歴史、楽しみ方を書いている。本書を手に取り、埼玉県のうどんの魅力を味わいに、実際の店舗へ足を運んでみてほしい」と話す。